人格障害の歴史
以前、人格障害は、人格異常と呼ばれていました。
18世紀ヨーロッパの精神病質概念、というところから、この呼び名になっていたようです。
人格障害という考え方は、アメリカの考え方からきたものですが、この人格障害の歴史をひもといてみましょう。
19世紀中頃には精神分裂病やうつ病、神経症、てんかん、痴呆とは別に、精神が健常者と明らかに違う・・・という人々がいる、ということがわかっていました。
このときには、変質者、また社会病質者などの呼ばれ方をされていたようです。
この時期、イタリアの学者が、天才には変質者、転換が多く、犯罪者にも精神、身体的に変質という兆候がある、ということを主張しています。
またドイツの学者は、この明らかに精神が通常の人とは違う人たちに対して、精神病ではないが、軽いものでも正常ということが出来ない精神状態にあるもの、という定義づけを行っています。
つまり、精神病の患者さんと、現代でいう人格障害を持ってる人に、どこで線を引けばいいのか、という定義が色々と議論されてきた、ということになるのですね。
ドイツの学者が言う軽いものでも、正常ということができない精神状態にあるもの、という定義は、精神病質を精神病と正常者の境界にあるものと考えた、ということです。